日時 平成25年10月19日(土)
演題 「中高年と肺の病気のお話」
講師 近藤 康博 先生
     (公立陶生病院 呼吸器・アレルギー内科 主任部長)


 講演内容

結核感染症

  • 結核の感染は空気感染
  • 結核に感染した者の中での発病頻度は約10%
  • 症状  持続する2週間以上の咳 喀痰 胸痛 発熱 倦怠感 食欲不振 体重減少

肺炎

  • 体の抵抗力(免疫力)が弱まると起こす。風邪をこじらせた、体力が衰えた時など。
  • 死亡率の第3位
  • 肺炎の死亡者のうち多くが65歳以上。
  • 肺炎で一番多い病原菌は、肺炎球菌で、全体の約3割を占める。
  • インフルエンザにかかった時は、気管支がただれているので細菌がつきやすい。
    • つきやすい細菌は、半分以上が肺炎球菌である

肺炎にならないようにするには

  • 細菌やウィルスが体に入り込まないようにする。
    • マスク、うがい、手洗い、口腔ケア
  • 体の抵抗力を強める。
    • 規則正しい生活をする  禁煙をする  もともと持っている病気を治療する
  • 予防接種
    • 肺炎球菌ワクチン  5年間有効
    • インフルエンザワクチン  毎年接種

インフルエンザワクチンの効果

  • 65歳未満の健常者  発症を70~90%抑える
  • 一般高齢者      入院を30~70%抑える
  • 高齢施設入所者   発症の30~40% 肺炎での入院の50~60% 死亡の80%抑える

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

  • 肺の病気で、呼吸がしにくくなるのが特徴です。
  • 世界的にCOPDによる死亡者数が増加している。
  • 症状  咳 痰 息切れ 口すぼめ呼吸 喫煙

肺がん
間質性肺炎
肺線維症

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