日時 平成29年11月11日(土)
演題 「高齢者の糖尿病」
講師 岡田 由紀子 先生
    (春日井市民病院 糖尿病・内分泌内科医長)


 講演内容

高齢者の糖尿病

  • 日常生活動作(ADL)などの障害が6~7年早く進行。
  • 移動、食事、更衣、入浴が障害された状態が1~2年長く続く。
  • 寝たきりの状態が1~2年長いというデータもある。

高齢者の糖尿病の治療目標

  • 3年後の認知症を防ぐ。
  • 健康な人と同じように長生きする。

糖尿病治療中の低血糖

  • 血糖管理を厳しくおこなえば合併症の進行を抑えることができるが、厳格な血糖管理低血糖の発症が3倍になる。
  • 2008年に治療を強化し、厳格に血糖を下げると死亡率がかえって上昇するというデータの報告があった。

無自覚性低血糖

  • 低血糖を繰り返すと、低血糖のなれが生じ症状(冷汗、動悸、めまいなど)が消失する。
  • 低血糖を起こさないことが重要。

高齢者糖尿病コントロール目標

  • カテゴリーを3段階に分けて目標値を設定。
  • 患者の特徴や健康状態によって分類。
  • カテゴリーごとにきめ細やかなHbA1c値の管理目標ができた。
  • 下限値も設定された。
  • 個人差が大きく、複数の病気の治療をしている、